就活においては、面接官に対して、良い印象を持ってもらう必要があります。
身だしなみはもちろんですが、言葉遣いの重要となります。
就活の面接で、正しい敬語や言葉遣いができなければ、不採用となってしまう可能性もあります。
そこで、就活の面接で失敗しないために、正しい敬語・言葉遣いについて、詳しく見ていきたいと思います。
就活の面接で注意すべき言葉遣いとは?
就活の面接の場において、注意すべき言葉遣いというものがあります。
面接において、注意すべき言葉遣いについて、見ていきたいと思います。
- 一人称の言い方…「私」
- 場つなぎ表現…「あの~」「え~と」
- 応募先企業の表現…「御社」
- 承諾の仕方…「かしこまりました」「承知しました」
- 同意の表現…「そうですね」「おっしゃるとおりです」
- 質問やお願いの仕方…「恐れ入りますが」
- お詫びの表現…「申し訳ございません」
一人称の言い方…「私」
面接の場では、自分自身のことを表す、一人称の表現は、「私(わたし、わたくし)」が適切です。
これは、男女問わずなので、男性であっても、「僕」などは適切ではありません。
また、体育会系の人が言いがちな、「自分~です」のような表現も避けたいですね。
場つなぎ表現…「あの~」「え~と」
就活の面接の場は、緊張するものです。
ですので、「あの~」や「え~と」などといった、場つなぎ表現をしてしまいがちです。
また、意識すると、さらに、頻発してしまうので、ある程度、話す内容は準備して練習しておくことが重要です。
応募先企業の表現…「御社」
応募先の企業のことを指し示す際には、「そちら」などといった言い方は良くありません。
正しくは、「御社」となります。
口頭の場合は、「御社」ですが、書く場合には、「貴社」となります。
また、企業側の面接担当者は、「弊社」などとへりくだって表現するので、つられないように注意が必要です。
承諾の仕方…「かしこまりました」「承知しました」
企業側から何かを言われ、承諾する場合には、「かしこまりました」「承知しました」と返事するのが適切です。
言ってしまいがちなのは、「了解です」。
これは、目上の人が目下の人に対するものなので、要注意です。
「了解しました」や「わかりました」も避けたほうが無難です。
同意の表現…「そうですね」「おっしゃるとおりです」
面接官の発言に対して、同意などの反応を示すのは重要です。
ただ、そのような場合には、「なるほど!」などの砕けた表現は、不適切です。
丁寧にしようとして、「なるほどですね」などというのは、間違えた日本語になるので、適切ではありません。
同意の表現としては、「そうですね」「おっしゃるとおりです」を使うようにしましょう。
質問やお願いの仕方…「恐れ入りますが」
何かを質問する場合やお願いする場合には、「すみませんが…」では、少し砕けた形となります。
ですので、枕詞として、「恐れ入りますが…」を用いるようにしましょう。
お詫びの表現…「申し訳ございません」
何か不手際があった際のお詫びですが、「申し訳ございません」「申し訳ありません」が適切となります。
「ごめんなさい」や「すいません」は立場が同等な相手へ使う言葉なので使わないように注意しましょう。
また、これら以外にも、面接の場で間違えやすい敬語があります。
就活の面接で間違えやすい敬語とは?
では、上記以外に、面接の場で間違えやすい敬語について、見ていきたいと思います。
- 「よろしかったでしょうか」
- 「〇○になります」
- 「~させていただく」
「よろしかったでしょうか」
丁寧に言おうとする気持ちはわかりますが、これは、間違えた日本語です。
過去形のようになってしまっているので、聞き方として不適切です。
正しくは、「よろしいでしょうか」です。
「~になります」
こちらも、丁寧に言おうとするがあまり、逆におかしな日本語になっています。
「履歴書になります」などと言ってしまいがちです。
しかし、「~になります」というのは、変化しないものを表す際に用いるのは不適切です。
「履歴書です」で問題ありません。
「~させていただきます」
丁寧な表現に思えますが、これは、二重敬語となります。
正しくは、「~しております」です。
丁寧に言おうとするが故の間違いです。
以下の例を参考にしてください。
二重敬語は、使ってしまっている人も多いかと思いますので、注意が必要です。
また、その他にも、就活の面接で用いる敬語や表現があります。
覚えておいた方が良い!就活の面接で用いる敬語・表現!
その他にも、覚えておいた方が良い就活の面接で用いる敬語や表現があります。
就活の面接で用いる敬語
敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語があります。
これらを混同してしまっている人もいるのではないでしょうか?
尊敬語は、相手を上げる表現、謙譲語は、自分を下げる表現、丁寧語は丁寧に話すための表現です。
相手のことを言う場合は、尊敬語、自分のことを言う場合は、謙譲語か丁寧語を用います。
以下を参考に、適切に使い分けてください。
尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 | |
思う | 思われる | 存じる | 思います |
考える | 考えられる | 拝察する | 考えます |
言う | おっしゃる | 申し上げる | 言います |
行く | いらっしゃる | 参る、伺う | 行きます |
見る | ご覧になる、見られる | 拝見する | 見ます |
見せる | お見せになる、見せられる | お見せする | 見せます |
読む | お読みになる、読まれる | 拝読する | 読みます |
知る | ご存じ、お知りになる | 存じる、存じ上げる | 知ります |
会う | お会いになる、会われる | お目にかかる、お会いする | 会います |
来る | いらっしゃる、お越しになる | 参る | 来ます |
聞く | お聞きになる、聞かれる | うかがう、お聞きする | 聞きます |
いる | いらっしゃる | おる | います |
する | なさる、される | いたします | します |
もらう | お納めになる | 頂く | もらいます |
就活の面接で用いる表現
また、敬語以外にも、面接の場で用いる表現があります。
丁寧な言い方 | |
返事 | お返事 |
意見 | ご意見 |
会社 | 御社 |
社長 | 〇〇社長 |
言葉遣いだけでも、就活の面接では、面接官からの印象が大きく変わります。
意識や注意するだけで、採用か不採用が変わるかもしれません。
これらを参考に、就活の面接で正しい言葉遣い・敬語を意識しましょう!
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