就活において、企業からガクチカ(学生時代に力をいれたこと)を聞かれると、何を答えて良いか悩む学生も多いでしょう。
アルバイト経験くらいしかアピールできることはないけれども、レジ打ちなんか話しても良いのかなと不安に感じるかもしれません。
そこで、ここでは、ガクチカはアルバイトのレジ打ち経験でも良いのかということについて、詳しく見ていきたいと思います。
ガクチカはアルバイトのレジ打ちでもアピールして良い?
ガクチカは、アルバイトのレジ打ちでも問題ありません!
もちろん、なんとなくレジ打ちのアルバイトをしていたというのであれば、ガクチカにはなりません。
ただ、スーパーやコンビニのレジ打ちであっても、工夫して力を入れて取り組んできたことやその結果得られたものがあれば、アピールできます。
例を以下に記載いたします。
お客さんを待たせないように工夫した
基本的なことですが、重要ですよね。
「少しでもスムーズにレジ打ちを行うようにした」「1人でもお客さんが並べば自分の方のレジに誘導した」などです。
その結果、「クレームが減った」「時間の余裕ができたので、お客さんとコミュニケーションが取れるようになった」などの改善点も見られるでしょう。
スキマ時間で別の業務に取り組んだ
お客さんがいないときには、レジから離れて品出しを手伝うことで、全体の業務効率化を図ったなどの経験はアピールできます。
少しでも店舗運営が効率的に行えることを目的とし、その結果、広い視点を持つことにもつながります。
上記のような例では、自ら改善点を見つけ、そのことにより、お店に貢献したという経験になります。
このことは、会社での業務にも活かせるというアピールにもなります。
ただ、現在では、レジの機能が向上しており、自動化されていたり無人になっていたりすることも多いです。
そのような場合でも、以下のような点をアピールすることが可能です。
自動化された分コミュニケーションを重視した
セルフレジになった分、「操作に戸惑っているとすぐに声掛けをするように心掛けた」といったことは、他人の困りごとに気付けるという視点につながります。
自動化された分他のサービスに注力した
また、セルフレジだからこそ、荷物のかごを袋詰めの台まで運んであげるといったサービスも可能です。
このようなことは、高齢者・妊婦・小さな子供連れの方には喜ばれるでしょう。
ガクチカは、「何かの大会で優勝した」「表彰された」などの経験じゃないといけないと思う方もいらっしゃるようです。
しかし、レジ打ちのアルバイトでも立派なガクチカになります。
それは、企業がなぜガクチカを重視するのかを考えればわかります。
企業の人事担当者は、何のためにガクチカを聞くのでしょうか。
企業はなぜガクチカを聞く?
企業がガクチカを聞くのは、会社と合うのかを知るためです。
「力を入れたこと」からは、求職者の価値観や考え方がわかります。
また、「どのように取り組んだのか」からは、求職者の素質が見極められます。
そのため、ガクチカを伝える際には、以下を意識して伝えることが重要です。
- なぜ力を入れたのか
- どのように取り組んだのか
- 何が得られたのか
なぜ力を入れたのか
レジ打ちでの工夫では、「お店の売り上げを上げるため」「クレームを減らすため」「顧客満足を上げるため」などが動機になるでしょう。
ここがしっかりしていれば、アルバイトのレジ打ちでも、ガクチカとしてアピールできます。
どのように取り組んだのか
上記で述べたような課題に対して、自分なりに工夫して取り組んだことを伝えます。
課題解決能力につながるので、企業としては、非常に興味のある内容です。
できれば、一般的な内容ではないものが望ましいでしょう。
何が得られたのか
さらに、ガクチカを通じて、どのようなことが得られたのかについてです。
「売り上げの増加」「クレームの減少」など定量的な情報があれば、より良いです。
難しい場合は、「感謝の声をもらった」「お客さんの笑顔が増えた」など具体的な情報でも良いですね。
それでは、これらを踏まえてガクチカを伝える際には、どのような点に注意すれば良いでしょうか。
アルバイトのレジ打ちをガクチカでアピールする際の注意点!
アルバイトのレジ打ちをガクチカでアピールする際には、以下に注意が必要です。
- 具体性のあるエピソードを交える
- 当たり前の内容以上のもの
- ある程度長期のもの
それぞれについて、詳しく見ていきたいと思います。
具体性のあるエピソードを交える
力を入れた内容は、漠然としたものではなく、具体的なエピソードも踏まえたものが望ましいです。
例えば、「売り上げを上げるため」だったとしても、「何かがきっかけで売り上げが下がった」ので、そのためになどです。
当たり前の内容以上のもの
「丁寧に接客する」などは、業務上当然のことです。
このような内容であれば、ガクチカにはならないですよね。
ある程度長期のもの
また、レジ打ちのアルバイトもガクチカになりますが、だからといって、短期間でやめてしまっていれば、あまり印象は良くありません。
このように、一見、ガクチカにならないと思われるかもしれないレジ打ちのアルバイトもガクチカになります。
企業に伝える際には、「なぜ力をいれたのか」「どのように取り組んだのか」「何が得られたのか」が伝わるようにしましょう。
その際には、できるだけ具体的なエピソードも交えるとなお良いですね。