就活において、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を聞かれることに不安を感じる方は多いようです。
「自分には大したガクチカがない」「アルバイトも飲食店しかない」などと思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、飲食店のアルバイトは、立派なガクチカになります。
そこで、ここでは、ガクチカで飲食店のアルバイト経験をアピールするポイントについて、詳しく見ていきたいと思います。
ガクチカを伝える際に重要なのは?
そもそも、ガクチカを伝える際に重要なこととはどのようなことなのでしょうか。
それを考えるには、企業がなぜガクチカを訪ねるのかを考えることが重要です。
企業の採用担当者は、求職者からガクチカを聞くことで、何を確認するのかを考えたいと思います。
ガクチカを聞くことで、企業は以下の3つのことを確認しています。
- なぜ力を入れたのか
- どのように取り組んだのか
- 何が得られたのか
これらが上手く伝われば、特別なことや目を見張るような経験じゃなくても、ガクチカとして成立します。
何かの大会に出た経験や優勝した経験がなければ、ガクチカとしてアピールできないと思う方も多くいらっしゃいます。
しかし、飲食店でのアルバイト経験も立派なガクチカです。
そのため、上記の3つを意識してアピールするようにしましょう。
では、これらの内容を踏まえて、飲食店のアルバイト経験をアピールする際には、どうすれば良いでしょうか。
ガクチカで飲食店のアルバイト経験をアピールするポイントは?
飲食店のアルバイト経験をガクチカとして話す際には、飲食店だからこそ身に付く力をアピールするのが良いでしょう。
居酒屋・ファミレス・焼肉屋などの飲食店では、以下のような力が求められます。
また、逆に言うと、それらを身に付けることが可能です。
- 接客マナー
- 気配り
- コミュニケーション能力
- 協調性
接客マナー
飲食店では、接客マナーや丁寧な言葉遣いが重要です。
これらの力は、社会人としては必須です。
特に格式の高いレストランなどであれば、より良いマナーが学べます。
ただし、受け身として指導されたことだけを学ぶのであれば、ガクチカにはなりません。
そこで学んだことをベースに、自分自身でより探求したり、高度なものを取り入れるなどが重要です。
さらに、そのことによるお客さんの反応やお店全体への波及なども重要です。
接客マナーを伝える場合の例を以下に示します。
良い取り組みだと感じたので、お店全体で実践するように提案し、それが実現しました。
なぜ取り組んだのか、具体的にどのように取り組んだのか、その結果どうなったのかを伝えることがポイントです。
気配り
飲食店では気配りが重要です。
ホールであれば、たくさんのお客さんのことを意識しながら立ち回る必要があります。
広い視野を持つことは、仕事でも必ず生きる能力です。
気配りをガクチカとして伝えるのであれば、以下のようにするのが良いでしょう。
コミュニケーション能力
飲食店では、スタッフだけでなくお客さんとのコミュニケーションも重要です。
様々な年代・立場の人と日々、接することになります。
立地によっては、外国人が多く来られる場合もあります。
そのような場合には、ガクチカをアピールしやすいのではないでしょうか。
協調性
多くの人が働いていると、協調性を持ってチームプレイを行うことが重要です。
キッチンとホールなど、業務内容が違うとお互いのことを尊重しあうことが必要です。
このように、飲食店のアルバイトでは、色々なガクチカにすることのできるポイントが見つかります。
重要なのは、なぜ力をいれたのか、どのように取り組んだのか、それによって何を得られたのかが伝わることです。
では、就活が始まった学生の方で、ガクチカがない場合には、これからアルバイトを始めてガクチカにしても良いのでしょうか。
これから飲食店のアルバイトを始めてガクチカにしても良い?
これらか飲食店のアルバイトを始めて、それをガクチカにしても問題ありません。
「自分にはガクチカとしてアピールできるものがない」「アルバイト経験もあまりない」という方は、飲食店でアルバイトしてみてはいかがでしょうか。
上記のように、飲食店のアルバイトには、ガクチカになるポイントが多くあります。
ガクチカのためだけでなく、実際に、就職した際にも役立つ力にもなります。
ガクチカのためだけにアルバイトをするのではなく、将来の自分の力のためと考えれば、よりやりがいを持って取り組めるのではないでしょうか。